石川鷹彦 meets 「acoustic tone」
記:丸山好幸(ケーブル製作者)



日本のアコースティック・ギタリストの草分けにして第一人者、
石川鷹彦さんの「FALCON STUDIO」にお邪魔させて頂きました。



今回は私が作るケーブル「acoustic tone2」と
この日の為に特別に作った「acoustic tone 鷹」(仮名)の
2種類を持参し、石川さんに試奏して頂きました。

試奏に使われたギターは、石川さんのトレードマークとも言える
1971年製「マーチンD45」、そして最近一番のお気に入りだと言う
2003年製「カオル・ギター KAMUY」
この2本にはフィッシュマン「RareEarth Blend」と言うPUが搭載されていました。

さて試奏開始!ミキサーにダイレクト・イン。
先ず「カオル・ギター」と普段使われているケーブルで音出しです。


石川さん:「よし!覚えたぞ」

そして「acoustic tone2」につなぎ変えてみます。

石川さん:「長さはどの位なの?」
丸山: 「12フィートです、3.66メーターです」
石川さん:「使い易い長さだね」

更にミキサーのボリュームを上げてみると…

石川さん:「違う!」「レンジが広いし出力も上がるね」「気持ち良い音だよ!」

しばらく、いろんな奏法でラインでの可能性を試されているようでした。
しかし!よくよくその演奏を聞いていると…
「あっ!そのフレーズは、あの曲だ!その曲だ!この曲だ!
石川さんが目の前で名曲と言われている曲を弾いている!」
鳥肌が起ちました。

「鷹モデル」につなぎ変えてみると…

石川さん: 「違うな!へ〜ぇ」・・・「こっちは爽やかな感じだね」
      「同じ材料で作ったんだよね?・・・驚いた!」

そして、いよいよD45につなぎ変えてみます。


石川さん: 「ギターの違いが分かるね!ケーブルって大切なんだな」
「ラインだと同じような音に成るんだけど、ギターの違いが分かるなんて…」

「じっくり試したい」と嬉しくも石川さんが言われたので
「是非お願いします」と2本ともお渡しして帰りました。

おおらかで温かく優しい石川さん、何事にも肯定的でとっても素敵な方です。
そのお人柄が、聞く者を魅了し続ける石川さんの「音」の源で在ると改めて感じた一日でした。
お忙しいところ、貴重な時間をいただき有難う御座いました。

今回、石川さんにご試奏頂けた事は、今後の励みに成りより一層の努力を怠る事無く
皆さんに喜んで頂ける物を作って行こうと心新たに誓いました。

尚、石川さんに私をご紹介して下さった、フリーライターの高田豊彦氏に感謝いたします。


ケーブル製作者、丸山と二人で


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